論文
家電業界は顧客の価値感の多様化,商品のライフサイクルの短縮化,10年前とは比較にならない程の技術革新,および他社との価格競争の激化など,ますます厳しい状況のなかで企業の総合的な体質改善を,更に積極的に展開することを余儀なくされている。こうしたなかで,他社よりも,いち早く市場ニーズを適確につかみ,他社と差別化された商品を提供していかなければならない。
当社におけるデザイン部門は,自主独立事業体形式を採用しており,事業部に編入されていない。商品を生産・販売する直接生産部門である事業部には,いわゆるデザイナーと称される人がいないため,当社の発売する商品のデザインの全責任は,当部に課せられている。
また,独算制であり,当部の業務の遂行を効率化させ,価値の高い仕事への転換を,常にはかっていかなければならないという厳しい条件下に置かれている。従って単に人形に衣服を着せるような外形的なデザインだけでなく,どんな人形を作るか,いいかえると商品企画を含めたデザイン業務を企業の他部門と協力し展開していかなければならない。
目次
- 1. はじめに
- 2. デザインの機能抽出
- 3. ソフトVEにおける改善の方向付け
- 4. デザイン業務の効率化
- 5. デルタ発想について
- 6. デルタ発想による効果
- 7. デルタ発想の具体例
- 8. デザイン業務のソフトVEによる効果
- 9. おわりに
発行年
1985年 VE研究論文集 Vol.16著者
- 日本ビクター株式会社
P&Sセンター - 柴田正光
カテゴリー
- VEテクニック
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