論文
当工場は,設立以来約15年間,オーディオ製品を中心に生産してきている。
しかし,このオーディオ市場は,今日の低成長経済の中で,伸びなやみ状態となっている。その結果,図-1のCDコードプレーヤー売価推移の如く,激しい売価低下を繰り返しながら,メーカー間の競争を行っている。
これは,お客様からみれば,どんどん価値の高い商品が発売されて喜ばしい。しかし,生産者側にとっては,急激な速度で原価低減を行わなければならなく,さらにシェアを増加させようとするには,この市場のスピード以上に原価低減を行う必要があるといえる。
かかる状況に対処するには,従来,行っているブレーンストーミング法主体のアイデア発想から,さらに,より斬新なアイデアを創造する方法へと技法を向上させなければならない。(図-2参照)
本報告は,上記課題に答えるべく,アイデア発想での阻害要因を改善するとともに,機能系統図のイメージを見直すことによって,新しいアイデア発想技法を開発した経緯及び,結果についてまとめたものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 技法の開発目標
- 3. 技法開発の経緯
- 3-1 機能・仕様の保持
- 3-2 アイデア発想方法の比較
- 3-3 MM法実施上の阻害要因と対策
- 4. 対話形MM法について
- 4-1 概要
- 4-2 手順化への考え方
- 4-3 ステップ解説
- 5. まとめ
発行年
1984年 VE研究論文集 Vol.15著者
- 株式会社日立製作所
豊川工場技術部 VAユニット - 長谷春巳
- 株式会社日立製作所
豊川工場技術部 - 伊藤一夫
カテゴリー
- VEテクニック
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