パソコン活用による最適機能コストの追求

論文

家庭電化製品では,現在限界普及率に達しているものが多く,当工場における主要生産品目である冷蔵庫においても,厳しい市場環境にある。

従って,生産増による利益拡大は困難な状態にあり,VEに対する期待は,ますます大きくなっており,VE活動に多大の力をかけて,設計VE・製造VEはもちろんのこと,品質基準総点検による適切な品質確保によるVEにも着手し,製品の価値向上にチャレンジしている。

本稿は,これらのVE活動において,ともすればコストについて目がとどきにくい取扱説明書という印刷物にスポットをあて,パソコンを活用して最適機能コストを追求した技法について説明する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 技法開発の背景
  • 3. VEのすすめ方
  • 3-1 機能系統図の作成
  • 3-2 価値評価による対象分野の選定
  • 3-3 VE目標の設定
  • 4. 技法開発の概要
  • 4-1 取扱説明書の作成ステップ概要
  • 4-2 VEのタイミング
  • 4-3 VEを行うための問題点
  • 5. パソコン活用による技法内容
  • 5-1 印刷ステップと発生費用
  • 5-2 インプット項目とアウトプット項目
  • 5-3 取扱説明書(案)の略図化
  • 5-4 定形フォーム化
  • 5-5 インプット前の処理
  • 5-6 インプット→アウトプット
  • 6. パソコン活用によるVE検討事例
  • 7. おわりに

発行年

1984年 VE研究論文集 Vol.15

著者

株式会社東芝
大阪工場 技術第一部 技術管理課
西野利治

カテゴリー

  • VEテクニック

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