論文
VAを推進するに際し,大切なことは,実施した結果について,誇りと感激と生き甲斐を感ずるような活動を行うことであろう。特にVA推進ステップの中での機能分析は,製品の本質を追求するという意味で,最も重要な分析作業であり,このステップを忠実に実行することにより,少なくとも顕在化されている要求機能を確実に解明することができる。ただ,残された問題として,顧客要求機能から具体的な達成機能解明の過程において,対象製品の設計構想そのものが,どのような過程から採用され,どのような構想が,如何なる理由で不採用となったかという,いわゆる,潜在構想にもスポットを当てると,更に価値の高い真の達成機能を選択することができると考える。
今回,紹介する技法は,上述の問題点を解決するために,数々のVA活動を消化してゆく過程の中で,フト浮かんだアイデアを,苦心の末,体系化したもので,実際のシステム製品のTFP-VAに適用し,予想以上の成果を得ることができた。
以下,その概要について述べる。
目次
- 1. はじめに
- 2. 技法開発の背景
- 3. 技法の基本的考え方
- 4. 実施例
- 5. 実施効果
- 6. 従来技法と本技法の比較
- 7. まとめ
発行年
1984年 VE研究論文集 Vol.15著者
- 日立エンジニアリング株式会社
機電事業所 - 梶原達郎
- 日立エンジニアリング株式会社
企画室 - 坊坂明
- 日立エンジニアリング株式会社
資材部 - 椎名光雄
カテゴリー
- VEテクニック
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