関与者分析によるトータルコストミニマムVA

論文

プラント制御を目的とする産業用電気制御システムは顧客仕様にもとづき単品受注生産することが多いが,近年顧客ニーズにより制御対象範囲が拡大し,性能,保守などの面から高機能化がはかられている。また,制御装置はエレクトロニクス化の進展により,その製品ライフサイクルが短いものになってきている。

このような情勢にともない,システム計画段階から顧客に対し,長期間の技術的なコンサルティングが必要であり,また製品を工場から出荷した後も,現地での据付工事及び試運転調整に多くの時間を要しており,これらの費用の削減が急務であった。

そこで製品ライフサイクルの初期の段階で,トータルコストミニマムな製品にするため,関与者分析によりメーカーからユーザー迄の製品ライフの各関与者からみた製品のあるべき姿を追求し,魅力的な製品に仕上げ,販売の拡大をはかった。

目次

  • 1. 緒言
  • 2. 関与者分析とは
  • 3. 関与者分析の考え方
  • 4. 関与者分析の展開方法
  • 5. 結言

発行年

1984年 VE研究論文集 Vol.15

著者

株式会社日立製作所
大みか工場 資材部 VAグループ
熊谷勝雄

カテゴリー

  • VEテクニック

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