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商品企画/開発のためのVE技法 --魅力ある商品づくりを目指して--
商品企画/開発のためのVE技法 --魅力ある商品づくりを目指して--
発行年:1985年 VE研究論文集 Vol.16
著者
日本ビクタ一株式会社ビデオ事業部技術部:田窪孝之日本ビクタ一株式会社技術推進本部品質管理部:笠原昭重
要旨
特に家電業界における機能・コスト競争は熾烈を極めており,市場での競争に勝ち残るためには,商品企画段階のVEが重要であることはいうまでもない。
こうした認識により,各社においても0.5-LooK VE,更に0-LooK VEと,その手法も変化してきた。
しかしながら,VEステップ上からは商品の差別化や価格ランクの差は考慮されず,同ージャンルの商品群は,基本的には同ーの機能系統図によって把握することになる。
数年前の商品と現在の商品の機能系統図の差,あるいは10万円の商品と20万円の商品のコスト構成が,図のように大きな差があるにもかかわらず,機能系統図の差はほとんどないといって過言ではない。従って,その商品固有の特徴を出して行くためには,もっぱらアイデア発想のやり方にゆだねられるきらいがある。
新商品を企画し,開発設計を進める段階で,VEをより一層効果的に運用するためには,VEステップの過程の中で,商品差別化が自然に検討できるようにすることが望ましい。
こうした観点からVEを見直し,機能定義・機能評価のステップをより拡大して分析していく手法を『拡大VE』と表現し,展開してみる。
目次