複数テーマからのVEアプローチ　～工期短縮へのVE展開～

論文

建設業にVEが導入されて10数年になる。建設のVEが企業活動にいかに貢献してきたかは，ここであえて述べるまでもない。

建設VEの対象は，一般的に図-1のように考えられている。建設VEは仮設等の生産設備を主な対象として発展してきたが，ここ数年の傾向をみると，一般管理も含め生産手段等の物以外（ソフトウェア）の適用事例が増えてきている。生産手段の中の工法・作業手順へのVE手法と，その適用の重要性については，いくつかの論文でもとり上げられている。特に建設業においては，工期短縮を対象としたVE適用手法の開発は，受注競争を背景として非常に重要な課題である。

当論文では，建設工事の工期短縮をより効果的に行うためのVEの適用方法について述べる。

目次

• 1. はじめに
• 2. 建設業の工期短縮について
• 3. 複数テーマVEとは
• 4. 複数テーマVEの進め方
• 5. 手法の適用例
• 6. おわりに

発行年

著者

フジタ工業株式会社
横浜支店建築部技術課

多喜紀

フジタ工業株式会社
横浜支店建築部技術課

村田光大実

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