論文
当工場は電力量計,通貨関連機器,情報関連機器等のファインメカニクスとエレクトロニクスを結合させた製品,パワーエレクトロニクス分野の半導体製品を生産している。
これら製品のおかれている状況をみると
①技術の革新,品質に関する市場ニーズの高度化による機能の多様化
②競合各社の価格競争の激化
等により,製品のライフサイクルは非常に短くなってきている中で,企業が維持拡大をはかるには,より早く新製品開発を行い,市場に供給することが重要である。
このためには新製品開発において,機会損失を最少にする手段として,有効的なVAを実施しなければならないことは,周知の通りである。
当工場は,昭和52年に製品,部品,資材分野を対象としてVAが導入され,昭和53年には新製品開発分野へと拡大をはかり,昭和57年にはVAテーマの約半数を占めるまでに発展した。
これは本論文で紹介する改善により,開発時のVA活動の効率化をはかったことが大きい。
なお,本論文における新製品とは,タイプチェンジ(モデルチェンジ),マイナーチェンジ,系列補完をいう。また,開発ステップの適用場面では,主に構想および試作設計段階を示している。
目次
- 1. はじめに
- 2. 開発VAの効率化の必要性
- 3. 開発VAの効率化に対する機能分析
- 4. 具体的な改善内容
- 5. 改善内容に対する評価
- 6. おわりに
発行年
1983年 VE研究論文集 Vol.14著者
- 富士電機製造株式会社
松本工場 製造技術部技術管理課 - 百瀬光彦
カテゴリー
- 開発設計とVE
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