論文
製品のライフサイクルにおけるVAの適用時期については,開発設計段階の,いわゆる「上流段階のVA」が重要であり,その効果も大きいことは論をまたないであろう。
この論文では,成熟期にある量産製品「事務用,産業用,電子機器,家電製品等」の新製品開発にあたって,目標製造原価のルール化した設定法について,一つの試みを述べる。
VA活動を行うに際して,VAによる目標額は,明確に,かつ,VAプロジェクトメンバーを説得できるものであるという必要があり,同時に,この目標は,顧客の要求を満足させるような設定でなければならない。
この論文では,従来開発製品の目標製造原価設定にあたって,経験とカンに依存していた度合を,若干でも少なくするため,市場における同業他社製品を機能的に分析,総合,評価をし,価値指数(V=F/C)の動向からみた製造原価の設定方法を,筆者の実際の活動経験を基に,体系化を試みたものである。なお記述にあたっては,目的の手順をわかりやすくするため,Job Plan形式を用いた。本文が,VA活動の目標設定に際し,多少とも参考になれば幸いである。
目次
- はじめに
- 1. 機能明確化のための,機能点の設定
- 2. 対象分野の機能点による,機能の明確化
- 3. 価値指数の明確化
- 4. 価値指数の動向から見た売価の予測
- 5. 目標製造原価の設定
- むすび
発行年
1981年 VE研究論文集 Vol.12著者
- 東京芝浦電気株式会社
技術管理部 - 清水英晃
カテゴリー
- 開発設計とVE
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