論文
需要低迷の続くなかで人件費,原材料が上昇しており,企業経営は一段と苦しくなっている。このため,各社とも低成長時代を生き抜くために,コストダウン対策に本腰を入れているのは,周知のところである。VEの適用範囲もハードウェアのセカンドルックVEから,ファーストルックVE,さらには0ルックVEへと拡大され,ソフトウェアについても,ムダな経費の節約だけではなく,歩留りの向上,省力化,特に最近では省エネルギー,省資源対策と,幅広い活動が全社運動として進められている。
当社の場合も,48年秋の石油危機以来,いろいろの対策を実施してきたが,ハードウェアを中心としたVE入門研修会の概要については,すでにVE研究論文集Vol.9にて報告しているので省略することにし,本稿においては,その後の活動のうち,特にソフトウェアVEによる「改善活動のVE」に的を絞って述べてみたい。
目次
- 1. はじめに
- 2. ソフトウェアの領域
- 3. 改善活動のVEの問題点
- 4. 改善活動のパターン
- 5. 改善活動のVE実施手順
- 6. 改善活動のVEの事例紹介
- 7. おわりに
発行年
1981年 VE研究論文集 Vol.12著者
- 川崎重工業株式会社
本社 生産技術部 - 大西正規
カテゴリー
- VEの適用局面
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