2025年度バリューデザインスクール 開催
この論文はPDF版をご購入いただけます。
ご希望の方は「カゴに入れる」ボタンをクリックしてください。

VE活動を支えるVE教育(導入期~定着・拡大期)

VE活動を支えるVE教育(導入期~定着・拡大期)

発行年:1981年 VE研究論文集 Vol.12
著者
松下電器産業株式会社本社 資材部:清水富雄
松下電器産業株式会社本社 資材部:辻徹
要旨

当社は,昭和47年に産業能率短期大学教育事業部のご協力を得て,VE実践セミナーを開催以来,現在にいたるまで,VE活動による経営体質の強化をねらいに,種々のVE活動を展開してきております。その間,VE活動の発展に伴い,対象者層の拡大およびVEを取巻く環境の変化に対応して,VE教育のあり方を検討・実施してまいりました。この間に育成した2,000名余のVErは,現在の当社VE活動の中核として重要な役割を担い,VE活動の原動力として,全社的な位置づけがなされております。

当社では,現相談役が「貴社では何を(どのような製品)作っていますか?」という質問に対して,「私共では『人』を作っています。」という解答をしたことが一つのエピソードとして伝承されており,経営の判る人づくりに対する強力な取組み姿勢が,当社の一つの特徴であります。反面,VEの基本的な考えである(アウトプット/インプット)の追求をおろそかにするものではなく,「教育」というインプットに対する明確なアウトプットを求めております。すなわち,教育を経費としてではなく,短期・長期の「投資」であると考えております。特にVEについては,当然のことではあるが,VEの進め方そのものも「VE的」でなければならないとの考え方が重要であり,VE活動の発展に伴いVE教育のねらい・進め方も,変化させていかなければなりません。

以下,VE導入期~拡大期に至るまでに,どのようなVE教育活動を展開するべきであるかについて論じてみたい。

目次
  • 1. はじめに
  • 2. VE教育の進め方についての基本方針
  • 3. VE活動の発展に伴うVE教育のあり方
  • 3.1 導入期
  • 3.2 拡大期
  • 3.3 定着期
  • 4. おわりに
    • URLをコピーしました!

    検索する項目を選択してください。

    目次