論文
昨今の経済は,原油高騰に端を発した価格の変動が著しく,企業収益が大きく,これに左右され,一歩対応を誤ると,直ちに業績の大幅な低下をもたらす危険が周囲に満ち溢れている。
こうした環境下では,VA活動を一層活発化すベく,企業幹部自らが,これを参画推進して,VAを真に日常の業務として定着化させると共に,活動の領域を広げ,底辺を拡大させねば,生き残ることが難しいことはいうまでもない。
このような背景の下に,当工場ではVA活動の範囲,参加メンバーの選定,活動の対象,活動期間,活動の責任と権限範囲の設定,一般ライン組織との関連などを明確化しつつ,毎期のVA予算の達成に邁進し,目標完遂に全工場あげて取り組んできた。
TFP活動は,毎期,製品VA,製造VA,物流VA等に区分されて展開されているが,その中でも,とりわけ経済情勢,すなわち物価動向,需給動向との関連において,成果が大きく変動しがちな分野に,部品VAがある。
過去,部品VA活動を続けてきた結果,こうした傾向に気づき,これを何とか打破して,外部の変動に左右されない部品VA成果をあげるため,いろいろと工夫をしてきたが,今回は,その過程について報告するものである。
目次
- 1. 緒言
- 2. 卸売物価指数と部品VA成果との関連
- 2-1 総合指数と成果
- 2-2 個別指数と成果
- 3. 部品別VAの活性化
- 3-1 対象の選定
- 3-2 スクランブルVA
- 3-3 改善事例
- 3-4 VA中長期計画
- 4. 結言
発行年
1980年 VE研究論文集 Vol.11著者
- 株式会社日立製作所
豊川工場技術部資材課VA係 - 玉山和夫
- 株式会社日立製作所
豊川工場技術部資材課VA係 - 伊藤一夫
カテゴリー
- VEの適用局面
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