論文
高度経済成長がもはや,期待できない現状では,限られた市場のなかで,自社製品のシェアを,いかに伸ばすかがポイントとなり,VA活動の重要性が一段とクローズアップされてきた。
したがって,VA活動は,製品,製造,物流と,漸次その対象を拡大し,単に,ハード面ばかりでなく,ソフト業務にいたるまで,あらゆる分野にわたって適用されようとしている。
VAに従事するわれわれにとっても,単に製品知識ばかりでなく,多岐にわたった能力が必要とされているが,個人の能力のみに依存していたのでは,もはや限界に達し,また,効果も小さいことから,当事業所では,対象プロジェクトについてチームを編成し,総力を挙げて推進する,TFP (TASK FORCE PROJECT)活動を主体としたVAを推進している。
しかしながら,このTFP-VAにおいては,各関係部署の専門家を動員して,一定期間専従させるため,いかにして効率的なVAを推進するかが,最も大きな課題となってきている。
本報告は,この課題に対処するため,われわれが実際に採用してきた手法について紹介するものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 非量産工場におけるVA活動の問題点
- 3. 問題解決のための施策
- 4. モデル導入による効率的技法の開発
- 5. ブレーンライティング法の導入
- 6. アイデアの二面評価法の導入
- 7. 効率的VA推進ステップの確立
- 8. 結言
発行年
1980年 VE研究論文集 Vol.11著者
- 株式会社日立製作所
日立工場資材部 VAグループ - 桑原保
- 株式会社日立製作所
日立工場資材部 VAグループ - 樋口一義
カテゴリー
- VEの適用局面
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