VA活動の効率的運営について

論文

今や,低経済成長下における各企業のVA活動に対する期待は大きく,収益向上の強力な武器として,VA活動はより活発に展開される傾向にある。

しかしながら,一方では,製品へのVA案適用遅れ,VA案検討不足による実質効果の目減り,さらには,VA分析期間の長期化等,VA活動自身の非能率等の理由により,「時間をかけた割には儲からない」という批判もある。

このようなVA活動の効率的運営という課題に対しては,従来より,VAプロジェクトの計画とフォローアップに際し,「VA効率」によりVA投資効率効果を測定してきたが,今回,更に時間的効率指標を設定することにより,機会損失を最小とし,実質効果を向上させてVA活動に対する信頼度を高めるための管理手法を確立した。

以下,これらVA活動を効率的に運営するための管理手法について述べてみたい。

目次

  • 1. 緒言
  • 2. 重電機製品VAの特徴
  • 3. VA適用段階とVA効果
  • 4. 企業に望まれるVA活動とは
  • 5. 貢献度の高いVA対象の選定
  • 6. VA効率とVAスピード
  • 7. VAスピード指標の算出基準
  • 8. VAスピード指標の図標管理
  • 9. VA効率の向上策について
  • 10. まとめ

発行年

1978年 VE研究論文集 Vol.9

著者

株式会社日立製作所
国分工場資材部購買課 VAグループ
樋口修

カテゴリー

  • マネジメントとVE

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