設計段階におけるVE戦略

論文

昨今の経済情勢,企業動向,雇用情勢等,景気はマクロ的には若干の回復基調にあるとしても,すべての産業企業が,回復の波に乗れるとは限らず,減速経済下における企業間競争は,ますます熾烈化し,まさに各企業にとって企業環境は,厳しい状況下におかれている。

このような状況にあって,企業は何としても生き伸びていかなければならない。企業目的達成のために,いかにして利益確保をはかるか。各企業共,経営者はもちろん,幹部,第一線にいたるまで,全組織力,総合力を結集,一丸となって必死に取りくんでいるのが,今日の姿といえよう。

そして今や"VE"は,単なる改善手法としてのみでなく,すでに大多数のトップマネジャーが,認識を新たにし"経営戦略"の柱としての位置づけと,同時に実践への真剣な取りくみ姿勢がうかがわれる。

目次

  • 1. 緒言
  • 2. VEの反省
  • 3. 設計者のコスト意識
  • 4. 設計とは
  • 5. 設計段階におけるVE戦略
  • 5-1 要求機能仕様の完全把握
  • 5-2 VE体系
  • 5-3 VE戦略Ⅰ
  • 5-4 VE戦略Ⅱ
  • 5-5 VE戦略Ⅲ
  • 5-6 VE戦略Ⅳ
  • 6. 結言

発行年

1976年 VE研究論文集 Vol.7

著者

萱場工業株式会社
岐車南工場 設計VE
佐曽利育宏

カテゴリー

  • 開発設計とVE

購入

この論文はPDF版をご購入いただけます。
ご希望の方は「カゴに入れる」ボタンをクリックしてください。