論文
最近における企業経営は,わが国の経済構造が,高度成長から低成長に移行したことにより,量的拡大から質的充実への大きな変換を迫られ,厳しさを増しているが,この中でVAの果す役割りは,ますます大きくなってきた。
今やVAは,企業収益を改善するための重要なツールとなっているが,VAの中心的役割りを演じるべき手法の一つである機能分析は,使う側での勉強不足や受入れ体制の不備はあるものの,必ずしも実践的であるとはいえない。
これらの背景から,実践ベースでの実用度の高い機能分析手法の確立を目的に,機能評価に焦点を合わせた手法の開発を行ない,有効性が確認されたので紹介する。
本手法は,現流品を対象としたものであり,この主な内容は,機能評価に必要な情報を,VA前にコンピュータにより作成し,これらの一元化されたデータより求められる比較的具体性のある期待メリットと,改善余地件数により,展開する実践的機能評価手法である。
目次
- 1. 緒言
- 2. 手法研究の背景
- 3. 開発の方針
- 4. 機能評価手法の確立
- 5. 導入による効果
- 6. 結言
発行年
1976年 VE研究論文集 Vol.7著者
- 株式会社日立製作所
栃木工場 VAセンター - 小幡英夫
- 株式会社日立製作所
栃木工場 VAセンター - 古川勇雄
カテゴリー
- VEの適用局面
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