論文
昭和35年に当社に導入されたVEは,やがて展開期に入り,現在は全く定着化しているといえます。当録音機事業部においても,44年にVE担当者を設置以来,設計VEシステムが確立されており,日常のVE活動も板についた感じになっております。新製品開発システムの中に,VEをシスティマティックに組込み,設計段階におけるVEを,設計者が容易に取り組める体制を作りあげております。しかしながら,ここに到るまでには,有為変転を経ており,数多くの困難があった訳です。その中で,われわれは,あくまでもVEの必要性を説き,設計者と一体になって行動し,設計者のVEに対する考え方を変えることに成功しました。
当論文では,設計段階におけるVEの見直しを行ない,新製品開発システムを改善して,成果をあげ得た経過について報告します。
目次
- 1. はじめに
- 2. テーマの背景と狙い
- 3. 設計段階におけるVEの展開(第一次展開)
- 3-1 事業部のVE活動
- 3-2 開発システム
- 3-3 機能テーブル
- 3-4 設計段階のVE(第一次展開)の問題点
- 4. 新システムへの移行(第二次展開)
- 4-1 開発システムの改善
- 4-2 新システムの効果
- 4-3 コスト管理について
- 5. まとめ
発行年
1975年 VE研究論文集 Vol.6著者
- 日本ビクター株式会社
録音機事業部 技術部 - 大岡忠
- 日本ビクター株式会社
録音機事業部 技術部 - 中野忠紀
カテゴリー
- 開発設計とVE
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