量産工場におけるトータルVAプロジェクト組織とその運営

論文

現在,日本経済をとりまく周国の情勢は,激しい変化の様相を,更に,こくしてきております。昨年に始まった,石油パニックと,西欧,米国に進行してきたインフレーションが,更に世界的なインフレーションとして押しよせ,日本が国際社会の中で貿易立国として存在することが,国内コストプッシュ要因の増大に伴なって,大幅に圧縮されつつあり,このままゆけば3~4年間で日本は,完全に国際競争力を喪失する危機に直面してきた,とさえいわれております。

国内では,消費者物価,卸売物価は,まだまだ不安定,公共料金は値上げの一方,総需要抑制策の進行は,正に最悪のスタグフレーションへと深刻化しております。

一般企業においては,生産販売の鈍化,材料等を中心とするコストアップ,人件費の大幅な上昇など………「やがて回復するであろう」という安易な企業経済見通しは,今や,全く否定的であり,最近,特に企業経営の中にVEが大きくクローズアップされてきました。

「この危機を乗り切るためには,VEしかない」とさえいわれております。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. トータルVAプロジェクト組織
  • 3. プロジェクトの運営
  • 3-1 目標決定
  • 3-2 プロジェクトの任務
  • 3-3 製品機能別チーム
  • 3-4 ライン機能との連携
  • 3-5 全員の参画
  • 4. VAプロジェクト活動のステップ
  • 5. トータルVAプロジェクトの成果と今後の課題
  • 5-1 効果
  • 5-2 今後の謀題

発行年

1974年 VE研究論文集 Vol.5

著者

萱場工業株式会社
岐阜南工場業務部購買管理課
佐曽利育宏

カテゴリー

  • マネジメントとVE

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