論文
産業構造の変化(技術革新,人件費の上昇,そして労働力不足)は,中小企業にとって何を意味するのであろうか。それは今日の時代がイノベーションの時代と言われているように,中小企業にとっても,企業体質の革新を意味しているのである。しかしながら,いまだ旧態依然の体質から抜けきれず,上記の問題に面して,対応策を見い出せず戸惑っている企業が意外に多く存在しているのではないだろうか。
この論文において,ある中小企業との共同でVEによるコスト低減活動の実践をモデルとして,特にVEの人間的側面の重要性を説明し,VE実施の結果を分析することによって,VEの多面化について考察してみたい。
目次
- まえがき
- 1. VEアプローチにおける組織活動の重要性
- 1-1 VEアプローチの見直し
- 1-2 人間的側面から見た目標設定のあり方
- 1-3 組織目標と個人目標の統合
- 2. 人間的側面を重視したVEの成果が示す大幅な生産性の向上
- 2-1 VE実施例
- 2-2 VE実施の成果要因の分析
- 3. VEの多面化の重要性について
- おわりに
発行年
1973年 VE研究論文集 Vol.4著者
- 日本ビクター株式会社
テレビ事業本部 技術一部 キャビネット技術課 - 梅野博稔
カテゴリー
- 購買VE
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