論文
ある人がステレオを買った。この単純と思える行動の中には,実はその人の買うという欲求心が,複雑なコンピューターのごとく動めいて,最終的意思決定がなされている。この欲求心の中でも,外観品について焦点を絞るならば,外観品を選択する動機は大きくいってその人が持つVision,Utility,Economyと考えられる。この中で非数量的なVisionは,流行,合理性,快適性や時代性,そして個人,年令,性別,地位などの社会性,技術,材質,形態,色彩などの造形性が背景にある。このようなVisionは人によって様々であるが,できる限り数量的にとらえる必要がある。
そしてVision,Utility,Economyの関係を,適格に把握するのが外観品VEを進める前提である。
目次
- 1. はじめに
- 2. 外観品VEの背景
- 3. 外観品VEの進め方
- 1) 外観品VEの基本的考え方
- 2) 外観品VEのステップ
- (1) 対象商品の選定
- (2) 機能分析
- a. 使用機能
- b. 貴重機能
- ①イメージ語の選定
- ②基本イメージ語の決定
- ③調査用紙の作成と調査
- ④相関行列
- ⑤体系化
- ⑥重みずけ
- (3) アイデアの発想
- (4) アイデアの展開・結合
- (5) アイデアの評価
- 4. おわりに
発行年
1973年 VE研究論文集 Vol.4著者
- 日本ビクター株式会社
技術本部 技術管理部技術管理課 - 一ノ瀬宏
カテゴリー
- VEの適用局面
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