論文
VEは当初セカンドルックのVEより始まり,現在ではファーストルックのVEが当然のこととして行なわれている。しかし,いくらファーストルックのVEを行っているとは言え,その進め方によっては効果において著しく大きな差を生ずるのは当然である。と言うのはファーストルックのVEには,設計段階のVEと企画段階のVEの2つがあるからである。
設計段階のVEとは,すでに企画決定された商品の機能,品質,外観等を維持しながらVE活動をする方法であるのに対し,企画段階のVEは,これから企画しようとする商品の機能,品質,外観などについてもVE活動の範囲内に入れ,それらの妥当性まで追求する方法である。
企画段階のVEは,設計段階のVEよりさらに一歩進んだ方法であり,それはそれなりに多くの問題点を持っているが,当社において過去数年間にわたって実施して来きた方法をまとめてみた。なお本論中の事例は,当社白黒テレビ事業部のものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. テーマの背景とそのねらい
- 3. VEによる商品企画の展開
- (1) 商品コンセプト分析と新商品の発送
- (2) 新商品の方針決定
- (3) 方針の具現化
- (4) 新商品の具現化案の評価,決定
- (5) 新商品の設計
- 4. 実施例
- 5. まとめ
発行年
1973年 VE研究論文集 Vol.4著者
- 日本ビクター株式会社
テレビ研究所 技術二部技術課 - 小川公夫
カテゴリー
- 開発設計とVE
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