論文
VEの目的は,最低のライフサイクルコストで必要な機能を確実に達成することである。VEは製品の価値改善手法として,これまで主に機械工業において,製品の設計製造段階で適用されてきたが,最近は装置工業においても設備の使用段階への適用がすすんでいる。
VEの基本は,徹底した機能追求の思想であり,ジョブプランにもとづいて具体的な価値改善活動を展開する。このなかで,機能定義と機能評価のステップは,VE活動の範囲と方向を決定し,その成果と効率に大きな影響を与える重要な段階である。
VEを特徴づける機能追求のテクニックは,これまで製品の設計製造段階での適用面において開発されてきた。しかし,VEを設備の使用段階に適用する場合に,これらのテクニックを,そのままあてはめることは適切でない。組立製品を対象とする設計製造段階VEと設備の使用段階VEとには,いくつかの相違点があるからである。この論文では,設備使用段階のVEにおける機能追求の方法を検討する。
目次
- 1. はじめに
- 2. 設計製造段階VEと使用段階VE
- 3. 設備使用段階VEにおける機能追求上の問題点
- 4. 設備使用段階VEにおける機能追求の方法
- 5. おわりに
発行年
1972年 VE研究論文集 Vol.3著者
- (学)産業能率短期大学
経営管理研究所 生産システム研究室 - 中神芳夫
カテゴリー
- VEの適用局面
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