論文
VEを狭義に理解した場合,それは利潤追求のための原価低減のための手法として認識される。しかしその真髄とするところは「価値の概念」と「機能の追求」およびその組合せである「全体の効率」を追求するものであろう。
こう考えるとトータルとして考えた場合,QCもIE,あるいはソフトのシステムについてもテクニックが違うのみで,その狙いとするところは何ら変るところがない。
しかし重要なことは「VEには決った手法がない」と言われるように,VEは概念規定が主であり,この概念規定をそれぞれの分野における専門技術,および管理技術としてのQC,あるいはIEといった具体的な手法を用いて実務家が,いかにテーマを具現化するかと言った点にあろう。
したがって,これから述べようとするところは,VE的な概念をもちいて,我々が指向しているコンピューターを中心とする購買管理業務をいうソフトウェアのシステム作りについてである。
目次
- 1. はじめに
- 2. SOFT WAREのVE
- 1) アプローチの分野
- 2) VE的システム設計
- 3. 購買管理業務への適用
- 1) 要求機能の変化(情報の集収)
- 2) 代替案の作成(PDISの開発)
- 3) まとめ(効果算定)
- 4. おわりに
発行年
1972年 VE研究論文集 Vol.3著者
- 日産ディーゼル工業株式会社
第一購買部 第一管理課 - 小深田真
- 日産ディーゼル工業株式会社
第一購買部 第二管理課 - 西岡直俊
カテゴリー
- VEの適用局面
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