論文
現在の電気業界における競争は,熾烈をきわめ,新技術の開発,コスト開発の優劣は,そのまま製品の販売に大きく影響を与えております。
このような厳しい市場をはいけいに,コストダウンの手法として紹介されたVEは,各社こぞって導入したことは当然であります。
当社においても,このような状勢のもとに,昭和38年,購買部門にて,購入する部品のコストダウンを計ることを目的として,VEを導入し,その任としてVE事務局を,購買部門に設置致しました。
購買部門に設置された理由は
(a) 当社製品の製造原価中に占める材料比率が70~80%に及び,その90%を外注工場に依存していること。
(b) 市場より各種情報の収集が容易であること。
(c) 外注工場の専門的技術を活用出来ること。
(d) コスト情報がはやく,問題点をとらえやすいこと。
(e) 製品開発が,モデルチェンジ(一部機能の改造)的なものが多いこと。
等の理由によります。
目次
- (1) VEの導入
- (2) 当社におけるVE活動と適用段階
- (3) 当社における製品開発ルーチンと各部門の役割
- (4) 旧部品に対する機能の再評価
- (5) 第1次VEの展開とその対策
- (6) 外注工場VE提案制度の確立
- (7) 社内VE提案制度の評価と対策
- (8) 今後のVEのあり方について
発行年
1970年 VE研究論文集 Vol.1著者
- 日本コロムビア(株)
購買部第一購買課VE係 - 中井馨
カテゴリー
- VE導入と定着化
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