論文
新型コロナウィルス感染症により、調達、物流などのサプライチェーンに支障をきたし、供給面に影響が及んだ。これにより、人員・設備が一部機能不全になり、ニューノーマルでの生き残りに向けて、自動化への取組みが急速に進展した。
今後は新型コロナウィルスだけでなく、高齢化も進み、人材確保が重要となってくる。生産においても、自動化が求められ、最適かつ効率的な設備投資をする必要がある。また、製品の市場価値のサイクルが短くなってきており、製品と設備を同時に製作することが重要である。VEにおいて製品の価値を向上することが多いが、今回は生産価値の向上も含めたVEを実施した。
本論文ではACサーボモータを駆動するサーボアンプの製品開発VEと製造工程VEを同時に行うコンカレントVEで、生産価値の向上及び開発期間の短縮をした実践事例を挙げる。
★キーワード
製造工程のVE 、組立サイクル、省人化、生産価値の向上、コンカレントVE
目次
- 概要
- はじめに
- コンカレントVEの目的
3.1 課題① 生産性の効率化
3.2 課題② 開発期間の短縮 - コンカレントVEの提案
- コンカレントVEの適用事例
5.1 VE対象の情報収集
5.2 機能の定義と機能の整理
5.3 機能別コスト分析
5.4 機能の評価と対象分野の選定
5.5 アイデア発想と概略評価
5.6 具体化
5.7 詳細評価 - 自動組立機の今後の課題
6.1 今後の課題① ケーブル部品
6.2 今後の課題② 電流試験機の手作業によるコネクタ接続と移動 - コンカレントVEのまとめ
- 最後に
発行年
2022年 VE研究論文集 Vol.53著者
- 三菱電機エンジニアリング株式会社
技術推進センター
専任技師 - 門柳雅昭
カテゴリー
- 開発設計とVE
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