論文
自社製品を保有する製造業において、企業の持続可能性を確保することは重要であり、自社製品の設計ノウハウの伝承は、企業の持続可能性を確保するための課題の一つである。そこで、機能定義を適切に実施することによる①製品の特有情報などを共有できる、②製品が果たすべき機能や制約条件を明確にできる、③設計の考え方を理解することができる、などの期待効果より、設計ノウハウ伝承のためにVEを適用するケースが増えている。
しかし、設計ノウハウを伝承したいVE対象に対し、VE活動を適用しても、設計ノウハウを期待値通りに伝承できたケースと期待値未達に終わったケースが発生している。そこで、設計ノウハウ伝承時のVEの有効性を高めるための工夫点やファシリテーションの留意点などを提案する。
目次
- はじめに
- 本論文で対象とするVE活動と設計ノウハウ
2.1 本論文で対象とするVE活動について
2.2 伝承対象となる設計ノウハウについて - 設計ノウハウ伝承における問題点と課題
3.1 問題点の抽出と問題点系統図の作成
3.2 設計ノウハウ伝承における課題 - 設計ノウハウ伝承にVE活動を上手く活用するための提案
4.1 事例となる製造業Z社について
4.2 VE計画段階での対応
4.3 VE実施段階での対応
4.4 フォローアップ段階 - 本提案の考察
5.1 課題の達成判定 - おわりに
発行年
2021年 VE研究論文集 Vol.52著者
- 有限会社 大西マネジメント・ソリューション
代表取締役 CVS - 大西 規生
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- 原価企画
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