共有型経済時代におけるサービス創出VEの提案

論文

これまでの社会を築いてきた資本主義は、今後徐々に衰退すると予測されている。そして、次の時代の経済パラダイムとして「共有型経済(シェアリングエコノミー)」が主役になるといわれている。生産活動は大幅に減少し、物・サービス・場所などを多くの人と共有・交換して利用する社会が訪れる。
消費行動はモノからコトへとシフトし、全ての企業がサービス業になるといわれる時代には、新たなサービス創出に取り組むことが重要となる。本稿ではサービスの創出をテーマとして新たなVE検討手順を提案するものである。まず、検討の入り口として困り事を抽出し、それを深掘りすることによって、サービス創出の切掛けを発見する。従来の検討手順のようにモノだけに着目するのではなく、ヒトとモノとの関係に加えて、さらに社会環境の変化にも着目する。時間、空間、社会的環境などが常に変化し続けていることである。
ヒトとモノはその影響を受けるために、モノの機能が全く働かなくなることが考えられる。その対応策として、モノの更新に多大な資源とエネルギーを投入するのか、新たなシステムの構築で対応するか、その選択が迫られる。本稿では、後者の方法について提案するものである。

目次

    1. はじめに

    2.これから訪れる社会の展望

    3. 新たな時代におけるサービス創出VE の検討手順

    4.実施手順

    5.事例による検証

    6.おわりに

発行年

2019年 VE研究論文集 Vol.50

著者

マインド・ジェイ
代表
斉藤 浩治

カテゴリー

  • ソフトVE

キーワード

  • SDGs
  • VE
  • 共有型

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