論文
コスト最適な設計を行うためには、ものづくりとコストに精通した技術者が必要である 。しかし、自動車部品業界においては、近年の開発期間の短縮や、電動化 、衝突回避システムなどの先進安全装備の装着拡大に伴って 、機電一体製品(注1)が増えてきたことにより、技術者に求められるコスト最適設計力が変わってきた。 そこで本論文では、この問題を解決するため、次の3点について述べる。第一は、現在の環境変化に合わせた技術者のコスト最適設計力を得る育成方法の開発である。具体的には、コスト最適設計力を構成する能力要素を顕在化し、その能力を得るための育成カリキュラムを開発する。第二は、顕在化した能力の能力到達度指標の開発である。能力到達度を定義することで、技術者のコスト最適設計力を得る育成の促進を図る。第三は、この育成カリキュラムを自動車部品業界の技術者に適用して、その有効性を述べる。
目次
1.はじめに
2.内外総コストを作り込むための問題と課題
3.内外総コストを作り込む能力を得る育成カリキュラムの開発ステップ
4.内外総コストを作り込む能力の顕在化
5.「内外総コストを作り込む能力を得る」育成カリキュラムの開発
6.内外総コストを作り込む能力の能力到達度指標の開発
7.育成カリキュラムの適用
8.おわりに
参考文献
発行年
2018年 VE研究論文集 Vol.49著者
- 株式会社デンソー
コーポレートセンター 原価企画室
課長 - 竹菴憲治
カテゴリー
- VE教育
キーワード
- VEの教育システム
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