論文
企業には顧客に新たな感動を与える価値の創造が求められている。そのためには既に明 らかな顧客の顕在的要求に加えて、潜在的な要求を見いだし、新たな価値をもたらす製品 やサービスの基本着想を創造する必要がある。本論文では、企画段階のVEプロセスで顧 客の潜在的要求に応える基本着想の創造手法を提案し、その有効性を検証した。 提案する創造手法は開発する対象と概念的に対極のものを発想し、対極のものとその特 性を手がかりに新たな着眼点を得て、顧客の潜在的要求に応える基本着想を創造するもの である。リサイクル工場の環境改善技術の開発に本創造手法を活用し、顧客の潜在的要求 に応える基本着想を得て、顧客の期待を超えるコンセプトの工場を構築することができた。
目次
1.はじめに
2.顧客の潜在的要求に応える基本着想の創造手法
2.1 創造手法を適用するVEプロセス
2.2 創造手法を提案する目的
2.3 創造手法の概要
2.4 創造手法の手順
2.5 創造手法の特徴
2.6 創造手法の適用事例
3.結果と考察
発行年
2016年 VE研究論文集 Vol.47著者
- 三菱電機株式会社
人材開発センター ものづくり教室
教室長 - 織田 昌雄 VES
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- 開発VE
- 開発段階VE
- 開発設計VE
- 開発設計段階のVE
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