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ソフトVEにおける問題点整理法への一考察
ソフトVEにおける問題点整理法への一考察
フジタ工業株式会社土木統括部 VE課:見崎一郎
VEが,各企業に導入され,効率的戦略の一環として推進されるようになってから久しい。
当社も,昭和43年にVEに着手して以来,「建設業におけるVEの適用」をテーマとしてとり組んできた。その中で,作業所において比較的短時間に行なうことができ,さらに,BETTER的改善を狙って開発された「3時間VE」に関しては,既に発表し,また,VE対象の選定方法,3時間VE会議の諸問題,VE会議から施工,完了までの手順等についてもフォローを行なってきた。
一方,そうした作業所を中心としたVE活動の推進と相まって,母店内勤事務系職員を中心にして,soft ware VE(特に事務のVE)の実践にも,近年,力を注いできた。
こういったVE事務部会では,時間的な面において,3時間VEは適用しにくい。というのは,ソフト面のVEのステップでは,情報収集,現状分析に,より大きなウエートをかけねばならないからであり,また,最終的な改善案は,ほぼBESTに近い状態でなくては実践に結びつかないからである。
このようにソフトVEを実践していく上には,種々の問題点があるが,本稿においては特に,「ソフトVEにおける問題点整理法」に的を絞って述べてみたい。