サウジアラビア建設VE適用のベンチマーク調査で専門家が来会

去る4月21日、サウジアラビアのウム・アル・クラ大学工学・建築学部土木工学科准教授、エハブ・ムリバリ氏が当会を訪問されました。
サウジアラビアの公共分野の建設プロジェクトの専門家として、同国におけるVE適用のための国際ベンチマーキング調査を行っており、日本のほか東南アジア、ヨーロッパなども調査しています。
目的は、サウジアラビア公共分野(SPS)のVE適用を評価し、VEの普及を妨げる障壁を理解し、他国の事例等で得られる改善提案事項をSPSに適用することです。特に日本は防災の知見があり、リスクマネジメントの観点から高い関心があるとのことでした。
日本のVE専門家として、バリューデザイン・ラボ所長、バリューデザインアカデミー監修を務める澤口 学先生Ph.D., CVS-Lifeから、日本のVE導入経緯、VE適用のアプローチや標準ガイド、SJVEの役割や事業、VE資格認定制度を紹介しました。資格認定制度や次世代型VE人材育成プログラムとして開始したバリューデザインアカデミーに高い関心を寄せていました。
サウジアラビアの公共事業は、経済特区の設立や超大規模インフラプロジェクトを通して、経済の多様化と成長を促進する上で重要な役割を果たしています。政府は、石油依存からの脱却を目指し、物流、テクノロジー、製造業など多様な分野の成長をサポートするため、様々な公共事業を展開しています。このことから、VE適用のニーズが一層高まっているとの話がありました。
VE専門の人材やコンテンツの側面で、同国と日本が協力体制を作っていけるよう、今後も交流を続けていきます。
(本件担当:上杉)