■■■ 発刊にあたって ■■■
公共投資縮小等の影響で業者間のコスト競争が激化し、建設業界では生き残りをかけた厳しい戦いが続いています。その一方、公共発注機関においては「設計 VE」や「総合評価制度」への取り組みが強化されており、建設業界でもVEを今まで以上に拡大展開する必要に迫られています。
中部支部の建設VE研究会では、「VE手法を効果的に拡大展開するためにはどうすればいいか」をテーマに検討を進めてまいりましたが、この度、これまでの 研究討議の内容を「建設VEの上手な活用法」として発刊することにしました。実務上の経験から想定される幾つかの問題点について、その解決方法を探る形で 進めており、さらに、実際にVE活動を展開していく上で具体的に何をすれば良いのかといった質問に答えるため、各実施手順ごとのチェックリストも掲載しま した。これから新たにVEを導入しようとする企業、再びVEに取り組もうと考えている企業に本書の活用をお勧めします。
■■■ 本書の主な内容 ■■■
第1章 VE(Value Engineering)とは何か?
第2章 建設業におけるVE導入のポイント
・建設業におけるVE導入のプロセス
・VE担当者の役割とVE導入計画の立案
第3章 VE推進の各段階で予想される問題点とその活用方法
・VE導入段階で何をすべきか
・VE普及段階で何をすべきか
・VE発展段階で何をすべきか
第4章 建設VE定着のために
参考資料
1.VE活動展開局面におけるチェックリスト
2.建設VEにおける各種技法の例 ほか