論文
競合他社品が多い成熟製品の改良開発VEにおいて、機能別コスト目標となる機能評価値の決定は、製品の企画に直結する重要な事項であり、戦略的な意思決定が必要とされる。しかし、製品の置かれた外部環境と内部要因を多面的に分析して適切な機能評価値を決定することは、製品改善VEで使用されているところの、顧客・競合他社・自社の3つの観点を単独で評価する従来の機能の評価法では困難であった。
そこで本論文では、顧客が要求する機能、競合他社品が持つ機能、自社開発品に想定する機能の3つについて、従来の評価法にAHP法、機能にもとづくテアダウン、TRIZワンパラメータメソッドを組み合せて評価し、SWOT分析の視点によってそれらを総合して機能評価値を決定する方法を提案するとともに、事例による有効性の検証結果を報告する。
目次
1. はじめに
2. 従来の機能の評価法の特徴
3. 成熟製品の特徴と機能評価値決定の留意点
4. 成熟製品の改良開発VEにおける機能評価値決定のための実施手順の考え方
5. 成熟製品の改良開発VEにおける機能評価値決定のための実施手順の詳細
6. 事例による本提案の検証
7. まとめ
参考文献
発行年
2014年 VE研究論文集 Vol.45著者
- 三菱電機株式会社 福山製作所
生産システム推進部 技術管理課
専任 - 吉岡 浩
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- AHP手法
- SWOT分析
- TRIZ
- テアダウン
- 機能評価値
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