論文
建設生産の発注から施工、引渡しまでのプロセスは日本独特のもので、外国のシステムとはかけ離れたものである。海外建設業の市場参入、閉鎖社会でおきた談合問題の批判に伴う入札方法の改革など、建設業界全体が激烈なコスト競争の嵐に巻き込まれている。
どのような状況下でも、顧客の満足する価値すなわち作品を提供することは建設業者の責務である。これからは、企業内VEに取り組むだけでなく、顧客と一体になったVEを指向することで、国際競争力に耐えうる建設業へと変わって行かなければならない。建設流通システムの簡素化、建段施工の省力化(無人化)、海外の安くて良質な資材の輸入、ならびに建設生産プロセスの改善などの提案を通して、日本の建設業のかかえる問題点の解消の一助としたい。
目次
- 1. はじめに
- 2. 当社のVE手法の再確認
- 3. 価値の向上
- 4. 価格の引下げ
- 5. 機能向上の適用例
- 6. おわりに
発行年
1995年 VE研究論文集 Vol.26著者
- 株式会社フジタ
東京支店 建築部 - 寺田仁
カテゴリー
- マネジメントとVE
キーワード
- ライフサイクルコスト
- 建設VE
- 生産設計システム
- 省力化
- 顧客本位
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