論文
時代とともに顧客のニーズが高度化・多様化している。それに応えるためには、従来の調達方法では対応が難しくなってきた。従来の調達業務では、主に作業所からの資材、労務および外注の購入依頼により商談し契約を行ったが、顧客および社会のニーズに応えるには、事業の流れの各段階で、営業・設計段階まで川上にさかのぼり、顧客のニーズ情報を収集、分析をしてVE手法を用いて改善し提案する方法を取り入れる必要がある。
特徴としては、従来の機能系統図と調達業務より作成した機能系統図を重ねて活用する方法を取り入れている。後者の機能系統図を調達機能ツリー図と名付けた。この調達機能ツリー図を用いて改善対象機能を決めたり、機能評価およびアイデアの評価に活用する方法を取っている。
また、提案方法では顧客に改善案を納得していただきやすい方法を取っている。その活動結果を情報として蓄積し、他の工事物件で資料として活用が出来るようにしている。
以上をVEステップに盛り込み適用したところ数多くの良い効果が得られた。今回、論文にまとめ報告する。
目次
- 1. はじめに
- 2. 調達業務におけるVE活動の川上展開
- 3. 調達ソフトVEのジョブプラン
- 4. 調達ソフトVEの活用事例
- 5. おわりに
- 6. 参考文献
発行年
1992年 VE研究論文集 Vol.23著者
- (株)フジタ
東北支店 VE推進部 - 小林亘
- (株)フジタ
東北支店 調達課 - 高橋桂蔵
- (株)フジタ
北陸支店 調達課 - 三輪洋平
- (株)フジタ
札幌支店 調達課 - 山岸一郎
カテゴリー
- ソフトVE
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