論文
石油ショック以来,低迷を続けるわが国経済は,最近の為替相場の激変と相重なって,強烈な打撃を受け,今世紀最大の危機状態に陥ったといえよう。
当社に置いても,不況の波を諸に受け,受注量の激減,販売の伸び悩み,等々,暗い材料がうっ積し,重大な危機状態に陥ったことが,身にひしひと感じられる昨今の状況である。この激動の時代にこそ,「物の機能の本質にもどって見よう」とするVEの原点に帰り,多くの職場で多くの人々によって,限りある資源,大切な物や労力の価値を高め,ひいては日本経済の発展につとめる必要がある。
そのためには,"バリューエンジニア人口の増大"は不可欠の条件であり,当社では,その一環として,VE入門研修会を開催してきた。
本論文では,このVE入門研修会の考え方と進め方を紹介するとともに,今後の問題点などについて述べるので,ご批判,ご叱正を頂きたい。
目次
- 1. はじめに
- 2. VE入門研修会の必要性
- 3. VE入門研修会の基本的な考え方
- 4. VE入門研修会の実施
- 5. VE入門研究会の開催
- 6. 研修会のアンケート集約
- 7. 研修会と提案件数
- 8. VE入門研修会の反省
- 9. おわりに
発行年
1978年 VE研究論文集 Vol.9著者
- 川崎重工業株式会社
発動機事業本部 - 大西正規
- 川崎重工業株式会社
発動機事業本部 - 住元義則
カテゴリー
- VE教育
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