2024年度協会顕彰

本会では顕彰規程を制定し、VEの普及活動や研究開発、国際交流などにおいて顕著な功績のあった方々、VE活動を継続的に実施して業績に貢献している企業や事業部門をVE全国大会において表彰しています。

2024年度の受賞者・受賞企業は次の通りです。受賞者ならびに関係者の皆様、おめでとうございます。

VE経営者賞

永年にわたり経営者としてVEを指導、推進され、当該組織において顕著な成果をあげた方々に贈られる賞です。本年度はお二人の方が受賞されました。

株式会社フジタ  代表取締役専務執行役員 平野  徹 氏

50余年に渡る同社の建設VEを2015年度より経営の立場からトップダウンで牽引。近年においては、顧客にDXやGXを取り入れたインパクトのある価値の提供、さらにはCO2や時間などコスト以外を指標とする新たな価値の創造にも注力され、変革の時代に対応可能なVE活動を推進している。2018年からは本会の常任理事として、わが国におけるVEの普及・発展にも多大な貢献をされた。

 

三菱重工機械システム株式会社  元・副社長執行役員 西田 昌富 氏

三菱重工業在職中からVEの普及に尽力。三菱重工機械システムに移籍後はVE推進担当者を任命し、同社のVE活動を活性化させた。特にVE教育に力を入れ、役員から部課長、担当者に至るまでVEL資格の取得を奨励。取得者は323名に及んでいる。副社長就任後の2023年度には設備インフラ事業本部をVE活動優秀賞に導くなど、会社全体のVE活動をさらに発展させるべく貢献されている。

 

VE功労賞

永年にわたり、理事や監事として協会活動に対して顕著な貢献をされた方々に贈られる賞です。本年度は3名の方が受賞されました。

フクダハウジング株式会社  代表取締役社長 木津 広美 氏

2014年から10年以上にわたって本会理事に就任。総会及び理事会への出席等を通じ、本会の健全な発展のために多大な貢献をされた。また、本会の機関誌「バリュー・エンジニアリング」の巻頭言執筆、自治体等の公共団体が主催するVE発表会等での講演等、VEの普及・拡大にも尽力された。

 

株式会社アクティブ  代表取締役社長 嶽  正幸 氏

2014年から10年以上にわたって本会理事に就任。総会及び理事会への出席等を通じ、本会の健全な発展のために多大な貢献をされた。また、本会の機関誌「バリュー・エンジニアリング」の巻頭言執筆、海外若年労働者の育成事業においてVE理念の浸透を図るなど、VE思考の普及・拡大にも尽力された。

 

前・株式会社建設技術研究所  顧問 山下 幸弘 氏

2018年から6年間にわたって本会理事に就任。総会及び理事会への出席等を通じ、本会の健全な発展のために多大な貢献をされた。また、本会の機関誌「バリュー・エンジニアリング」の巻頭言執筆、海外公共機関におけるVE適用の指導等において貢献されるなど、VE思考の普及・拡大にも尽力された。

 

普及功労賞

永年にわたり、VEの普及促進や教育活動において顕著な業績をあげた方々に贈られる賞です。本年度はお二人の方が受賞されました。

三菱電機トレーディング株式会社  経営企画部 部長代理 市川 典弘 氏

西日本支部<関西地区>の運営委員(2018年3月~現在)として、VE関西大会やVEフォーラムの企画・運営に尽力。当地におけるVEの普及拡大と支部活動の活性化において大きな貢献があった。社内においては、VE発表会や展示会の事務局を務めるほか、国内製作所及び国内外関係会社へのVE教育並びに実践指導を担当。育成人数は延べ300名以上を数える。

 

東京電力ホールディングス株式会社  調達部調達戦略グループ 課長 谷口 正洋 氏

2022年の資材調達部会の立ち上げに尽力し、初代主査として現在の運営方法を確立。現在もアドバイザーとして部会活動の活性化にリーダーシップを発揮している。メンバーの勧誘においても顕著な貢献があり、部会参加を目的とした入会企業は10社を超える。社内では、資材部門の能力開発担当としてバイヤーのスキルアップを目的としたVE研修の講師を務めるほか、サプライヤーとの共同VE活動を推進中。

 

VE活動優秀賞

特に顕著なVE活動を行い、その成果が協会活動等において公表され、かつ所属する企業の経営に大きな貢献をした企業や事業部門、グループに贈られる賞です。本年度は東京ガスグループの2社が受賞されました。

東京ガスネットワーク株式会社

今年度から生産性向上を業務の中心に据えた「業務スマート化推進室」を設立し、 組織的なBPR活動に対してVEの適用をスタートさせた。従来の活動は業務担当者の提案が中心であったが、管理職を活動メンバーの中心とした「トップダウン型のVE活動」を推進することで、これまで以上の成果を狙っている。また、類似した活動にリソースが割かれないよう、社内のBPR活動を一元管理する仕組みの構築も進めている。



東京ガスリビングアドバンス株式会社

社内にVE活動推進のための専門部署を設置し、各業務部門より選出されたメンバーと共にVE活動を実施している。VE活動における提案をとりまとめ、関係部所と連携して提案事項の実現までをフォローしている。部門横断テーマや通常のやり方では解決できないものを中心に展開しており、2024年度までの6年間で12件のVE活動を実施している。毎年1~2件のVE活動を中心に、その提案事項の実現を目指して1つのサイクルとして継続的に実施している。