マイルズ賞
VEの考え方と技法は、1947年米国GE社のローレンス・D・マイルズ氏が創始したもので、日本には1955年頃に初めてVEの存在が伝わりました。米国では早くからVEを単なる管理技術としてではなく、ひとつの経営哲学として認識してきました。
わが国産業界におけるVEの普及・促進と技術水準向上のため、VEの創始者マイルズ氏の承諾を得て設立した栄誉ある賞です。VE活動を実践して顕著な成果をあげ、その推進・管理・教育等の面でも極めて優秀と認められる組織(企業または事業部門)に授与されます。
- マイルズ賞受賞企業・受賞事業所・受賞団体(pdf)
- マイルズ賞のご案内-2025年度版(pdf)
- 2025年度マイルズ賞 応募申込書(docx)
マイルズ賞創設の主旨
- わが国は、天然資源やエネルギーに乏しいため、積極的なVE活動によって、最少の資源で必要な機能(性能や特性、仕様等)を保証し、資源の有効活用をはかるとともに、持続可能な社会の実現をはかる。
- 顧客に対して「提供した製品やサービスの価値を保証するために、企業が組織的な努力を継続して行っていること」を知らせる。また、企業が海外市場に輸出している製品やサービスについて、機能と価格の妥当性を保証していることを知らせる。
- VE活動を継続的かつ確実に実施している企業や事業部門が、今後もVE活動を継続していく励み(動機付け)とする。
マイルズ賞の種類
マイルズ賞の種類には次の3つがあります。
(1) マイルズ賞
企業の各部門または事業部門(本社機構、事業所、工場、研究所、支店等)および中堅企業がVE活動によって顕著な成果をあげていると認められた場合に授与されます。
(2) マイルズ賞本賞
既に「マイルズ賞」を受賞した企業の各部門または事業部門および中堅企業、あるいは既に多くの部門または事業部門が「マイルズ賞」を受賞した企業で、その後も継続してVE活動を展開し、顕著な成果をあげていると認められた場合に授与されます。賞の区分は(1)事業部門本賞、(2)企業本賞 があります。
(3) マイルズ賞特別賞
自治体などの公共団体又はその部門が、VE制度の運用によって公共工事のコスト縮減や価値の高い社会資本の整備に努めていると認められた場合、その自治体などの公共団体又はその部門に対して授与します。
協会顕彰
VEに関する研究開発、普及促進等に顕著な功績のあった方(個人・法人)を対象に各種表彰を行っています。
- 2024年度協会顕彰 受賞者および受賞企業
- VE活動優秀賞 受賞企業・受賞事業所リスト(pdf)
- 協会顕彰実施要項-2025年度版(pdf)
- 2025年度VE活動優秀賞 応募書(docx)
- 2025年度協会顕彰 推薦書(docx)
表彰の種類には、次の3つがあります。
研究開発功績賞
VEの理論および技法の研究開発について特に功績があったと認められた個人、および優れた研究論文、報告書、関連図書を執筆した個人またはグループに授与されます。
普及功労賞
永年にわたり、VEの普及促進について特に顕著な業績をあげたと認められた個人またはグループに授与されます。
協会賞
協会事業の発展、維持またはVE活動について、特に顕著な業績をあげたと認められた個人またはグループに授与されます。協会賞には、次の区分があります。
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VE経営者賞
- 永年にわたり経営者としてVEを指導、推進し、当該組織において顕著な成果をあげたと認められる場合。
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VE活動優秀賞
- 特に顕著なVE活動を行い、その成果が協会活動等において公表され、かつ所属する企業の経営に大きな貢献をしたと認められる場合。
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VE功労賞
- 永年にわたり協会の役員、参与、各種委員会委員として協会活動に対して顕著な貢献をしたと認められる場合。
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VE国際功労賞
- 外国のVE関連機関の役員として、永年にわたり日本のVE普及、発展、国際交流促進等に顕著な貢献をしたと認められる場合。
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VE特別功績賞
- その他、協会活動に関連して、社会全般にわたり特に顕著な功績をあげたと認められる場合。
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VE学術功績賞
- 大学や専門学校等で教育や学術的研究に従事し、永年にわたり協会活動に対して顕著な功績をあげたと認められる場合。
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普及功労特別賞
- 普及功労賞を受賞後、永年にわたってVEの普及、会員の増加、VE人口の拡大等に顕著な貢献をしたと認められる場合。