11月16日と17日の2日間、公共発注機関によるVE活動発表会が広島県立総合体育館で開催されました。
本会合は、国の出先機関や地方自治体、独立行政法人などの公共発注機関で構成される「全国VE活動推進研究会」がVEの効果や必要性を知ってもらうために毎年開催しているもので、11回目となる今回も全国から100名を超える行政関係者や民間業者が一堂に会し、熱心な研究討議が行われました。
冒頭、永年にわたって建設業界のVE普及支援に携わっている松田節夫氏(フジタVE推進部エグゼクティブコンサルタント・CVS)が「公共事業と短時間VE」について講演。「2時間VE」に代表される短時間型VEのポイントやフルステップ型VEとの使い分け、公共領域での活用場面などをわかりやすく紹介し、さらなる活用を呼びかけました。
講演する松田節夫氏
続いて行われた事例発表では、静岡市、大分県、広島県がそれぞれの取り組みを紹介。短時間VEの導入やVE技術の伝承、設計VEの対象案件などについて活発な質疑応答が行われ、公共領域でもVEが着実に根付きつつあることを感じさせました。
翌日は4つのグループに分かれて「自治体VE活動の普及・定着」をテーマに2時間VEのワークシッョプを実施。活動の現状や推進上の課題、あるべき姿を話し合うことにより、『何のためにVEをするのか』を考えるきっかけになったと好評でした。
2時間VEワークシッョプの一コマ