涙を流す (2)   (ゆ)  No.26 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

さて、前回のブログNo.25では、VE誌の原稿の件で怒られ、その後、「自分の方のミスだったから」と、お詫びの品(紅茶とクッキーの詰合せ)を送ってくださったある大学教授のお話をしました。
「モニターを頼まれた頂き物なので、飲んだ感想を送るように」と言われ、私が回りの人達にも協力していただいてまとめた感想レポートへの彼女のお返事に驚いたという所までお話ししました。

そのお返事を予測できた方はおそらくいらっしゃらないと思うのですが、一言で言いますと「紅茶を送り返しなさい」というものでした。「(私の)感想がとてもよく書けていて、美味しそうなので自分も飲みたくなったから」という理由でした。とはいえ、いったん開けて飲んでしまっているので紅茶は半分しか残っていませんし、クッキーはとっくに事務所の皆のお腹に消えています。仕方がないので、その頃、当会の事務所は自由が丘にありましたから、すぐ裏手にある「アフタヌーンティー」というお店にクッキーを買いに走り(だから、いらないと言ったのに~と思いながら)残り半分になった紅茶と一緒に返送しました。

これは大学教授(国際経済学部)とはいえ、常識的にどうなのかなあ?と思いながら、当時、ここまでの話を母にしたところ、(勘違いが原因で娘が泣くまで怒られた上に翻弄されたというのに)母は一言「可愛い人ね」と言ってニコニコと笑っていました。確かに正直な方だとは思いますが、「どこが可愛いのか理解し難いけど、そういう見方もあるのかな?(母は)心が広いなあ」と思った次第です。

ご縁があったのか、その後、4年前に彼女が亡くなられるまで約20年にわたって年賀状のやりとりが続きました。さすがに元々広告会社に在籍されていただけあって、年賀状に自己PRの機能を持たせていらしたのだと思いますが、毎回、前年の輝かしい業績や年初の抱負がずらっと並んでいました。実際にグローバルにご活躍され、本も何冊も出され、新聞誌上でも彼女のお名前を何度か拝見しました。

私は、小学校6年生の時に母に日記を読まれて(心配だったのだとは思いますが、子供とはいえ別人格ですからやってはいけない事と思います)大ゲンカして以来、きちんとした日記はつけていません(そんな私がこういうブログを書いているのも不思議な気がしますが、これなら母もこっそりとでなく堂々と読めたのに3年前に他界しましたので、ちょっと残念な気がします。それこそ涙を流すほど喜んで読んでくれたと思いますので)。

大人になってからは出来事のメモ程度しかしていないのですが、このNo.26のブログを書くにあたって、今週、ご命日を確認した所、なんと今日(8月5日)でした。やはり不思議なご縁だったのかもしれません。
今年4月から女性活躍推進法が施行されましたが、彼女のご意見を伺ってみたかった気がします。今週初めに当会監事の虫明様よりイギリスのEU離脱とVEについてブログにご寄稿を頂きましたが、ご存命であれば、彼女からもご意見を寄せていただけたかもしれません。

皆様もお忙しい日々をお過ごしとは思いますが、忙しい時こそ、コーヒーやお茶でのコーヒーブレイクは必要だと思います(このブログを読まれている方はしっかりとブレイクされていると思いますが…(笑))。

なお、誠に勝手ながら、当会は明日8月6日より16日まで夏季休暇とさせていただきますので、この「ブログ(ゆ)」もちょっと一休みさせていただきます。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

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