論文
建築工事のVE検討においては、実施設計図をVE検討の対象とするのが一般的である。しかし実施設計図だけでは発注者ニーズを的確に把握できないために、充分なVE検討成果を得られないことがしばしばあった。
今回は施工者の立場で、シナリオライティング法と機能系統図を用いて潜在的な発注者ニーズを把握する方法を考案した。
さらに、把握した発注者ニーズに基づいて、効果的なVE検討を行う方法と、機能系統図を利用してVE提案内容を効果的に発注者へ説明する方法を考案したので紹介する。
目次
- 1.はじめに
- 2.建築工事の流れ
- 3.建築工事におけるVEの現状と課題
- 4.考案した方法
- 5.発注者ニーズの機能系統図作成【第一段階】
- 5-1. メンバー選定
- 5-2. 情報収集
- 5-3. 発注者ニーズのシナリオ作成による機能定義
- 5-4. 発注者ニーズの機能系統図の作成
- 6.機能評価・代替案作成【第二段階】
- 6-1.機能別コスト分析(機能評価)
- 6-2.機能の評価(機能評価)
- 6-3. 対象分野の選定(機能評価)
- 6-4. アイデア発想
- 7.発注者への効果的なVE提案の説明【第三段階】
- 8.まとめ
発行年
2013年 VE研究論文集 Vol.44著者
- 鹿島建設株式会社
建築管理本部 VE推進チーム
リーダー - 足立忠郎 (CVS)
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- シナリオ
- ステークホルダー
- 建築工事
- 機能系統図
- 発注者ニーズ
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