論文
建築工事におけるVE検討は、設計・見積・調達・施工の各段階において、受注拡大や利益確保のために実施されている。施工段階においては、施工方法を改善する施工VEを積極的に行うべきであるが、施工VE提案数は多くない。これは建築工事に適合する効率的な施工VE手法が確立されていないためと考えられる。また、設計仕様変更によるVE検討は広く行われているが、この手法だけではコスト低減は限界に近づき、コスト低減に有効な施工VEの手法が求められている。
ここでは建築現場の生産性向上を目指した施工VEの適用ノウハウを提案する。製造業を参考にして、共同VE、現場観測、機能系統図の効率的作成方法などを適用した。この手法を実際のプロジェクトに適用し、十分な成果を確認したので紹介する。
目次
- 1. はじめに
- 2. 建築工事の特徴
- 3. 生産性に関する製造業との比較
- 4. 建築におけるVE検討についての現状と問題点
- 5. 建築現場の生産性向上のVE手法について
- 6. 考案したVE手法の試行
- 7. 建築工事における改善の着眼点
- 8. まとめ
発行年
2006年 VE研究論文集 Vol.37著者
- 鹿島建設株式会社
建築管理本部 建築設備部 - 足立忠郎
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- ユニットバス据付
- 全体最適化
- 反転機能系統図
- 建設VE
- 現場観測
- 生産性
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