3月に実施された一般社団法人ホールフード協会WSS形式のVE研修プロジェクトについて、「一般社団法人ホールフード協会とのコラボレーション実施報告の件」として報告書をまとめました。
以下は、ホールフード協会VE研修のレポート(過去掲載記事)です。
正しい食と環境を伝えるためにVE的思考を体験 ~VEのプロボノ活動~
プロボノ(Pro bono):各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般。(出典:ウィキペディア)
3月16日、17日の2日間、日本VE協会大会議室で、一般社団法人ホールフード協会のスタッフを対象としたVEの研修が開催されました。同協会の代表は、食と環境の安全を世に広く伝えることを目的として幅広い活動を展開され、「50度洗い」や「ベジブロス」等、近年マスコミで注目を集めている料理家、タカコ ナカムラ氏です。
当日は、ナカムラ氏をはじめ、東京や福岡から全部で13名の方が集まりました。そして、今回のプロジェクトには、当会東日本支部から、VE専門家であり、食と健康の分野にも造詣の深い高橋均氏(日立建機株式会社)、鈴木伴久氏(伴久VE研究所)の2名のCVSが、ボランティアとして講座の準備から指導までをお引き受けいただきました。
VEの基本講座 | ディスカッション |
近年の食や環境に対する意識の変化から、ホールフード協会活動の注目度が急激に高まり、教育支援の活動により一層幅広い対応が求められるようになり、協会スタッフの日常業務は繁忙を極めていました。そこで、現状の業務体制の見える化を全スタッフ(ホールフードスクールの講師、アシスタント、事務局)で行い連携強化することにより、組織力を強化することを目的とし、VEの考え方を導入して業務体系と各位置づけを確認しました。
具体的には、VEの基本知識の講義の後、以下をグループ演習で行いました。
①『ホールフードの考え方を広める』ために、スタッフがどのような仕事を行っているか、業務の全体を把握し認識を合わせる。
②各人の担当業務の役割や位置付けを整理し、現在の業務体系や他の業務との関連性を認識する。⇒機能系統図を作成し機能としての業務を整理する。
発表の様子 |
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機能系統図 |
参加者はいずれもVEには全く縁のない方ばかりで、VEの講義までは緊張した様子でしたが、演習が始まると積極的にチームで話し合いを進め、2日目の機能系統図発表の時には「目的と手段」という基本を理解して説明できるようになっていました。受講後の感想は、「機能系統図でこんなにも見えることがあると気付き驚きだった」「業務以外の日常にも応用できると感じた」「アイデア発想や代替案の作成にも興味が出てきた」等、充実した内容と評価いただきました。
今後も、今回のようなサービス分野や新規の業種業態に向けたVEの考え方の紹介を積極的に行い、VEの適用分野の拡大に努めていきたいと考えています。
資料
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WF協会コラボレーション実施報告書