お酒を嗜む (2)   (ゆ)  No.82

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

10月4日は中秋の名月でした。以前、友人の白馬の別荘で、側で摘んできた野の花や薄を飾り、皆で作ったお団子や果物を供えてお月見をした事がありますが、日本のこういう風習って風流でいいものだなあと思いました。フラッシュがちょっとお月さまっぽい下の写真を見ていると楽しかった当時の事を思い出します。後ろにあるワインも飲みましたが、お月見とかお花見とかで月や花や自然を愛でながらお酒を飲むと一層美味しい気がします。

Otukimi 2008.9 photo by y★u

さて、前回のブログの続きですが、(こちらは楽しいどころか葬り去りたい記憶なのですが)サークルの飲み会で、風流とは程遠い飲み方で泥酔してしまった私が、どう対処されたかと言いますと、サークル所有の古民家には庭や畑もあり、部屋を汚されては困るし邪魔だとばかりに地面に放り出されたんです。まあ、かろうじてゴザの上でもあり、確か初夏でしたから風邪を引く心配もなかったのだとは思いますが…。(冬でも同じだったかも?)

私の他にも放り出された新入生の女の子がいたような気がしますが、ゴロゴロと転げ回るほどの気持ち悪さの中、『世間ではいわゆる「花の女子大生」と言われているはずなのに、何でこんな所に転がされているのだろう?』と情けなかった事を今も覚えています。朦朧とする意識の中でも一番申し訳なく思ったのは介抱してくれた後輩に対してで、『お酒って、怖い』とまで言わせてしまい、先輩の面目も一緒に地に落ち果てておりました。

私は体質的にお酒に強かったから(赤くなりづらいだけなんですが)まだ良かったものの、お酒に弱い体質だったらおそらく病院送りだったのではないかと思います。お酒の量もありますが、やはり学生ゆえ高級なお酒は飲めないので、コストの安いものだったと思いますし、悪酔いしてしまったのは質の問題もあったように思います。お酒の機能は同じでも、価値の点ではかなりの違いがあったようです。

そしてもう一つ。お酒は誰と飲むかという事も大事な点だと思います。
とあるセミナーで、講師の先生の『「綺麗な俳優さんと飲むぬるいビール」と「嫌な上司と飲む冷えたビール」とではどちらがいいか?』という質問に対して、ほとんどの参加者が前者を選びました。つまり、お酒って、何を飲むかよりも誰と飲むかに価値の重点を置く方が多いのではないのでしょうか?

私も、お酒そのものが好きというより(ブログ№72 食を断つ(3)https://www.sjve.org/11943で書きましたが、ある程度の禁酒ができましたのでなくても大丈夫だと思います)、気の合う人達とお酒を楽しく飲んでいるその雰囲気が好きなのだと思います。お酒を飲んで怒っている人は滅多にいませんし、大抵の人はリラックスした笑顔で楽しく飲んでいるので、幸福感も一緒に味わえます。

自戒の念も込めて思うのですが、泥酔するまで飲むのは、自分の体にもよくないし、回りの人にも迷惑をかけるので、「好んで親しむ=嗜む」くらいがいいのではないかと思います。「やけ酒」なんていうのは、お酒はもちろん自分も大切にしてなさそうで好ましい飲み方ではないように思います。そうそう、「嗜む」は「自分の行いに気をつける」という意味もあるようです。お酒は、できれば、自分の行いが人に迷惑をかけていないかを考えられる程度の酔い方で楽しく嗜みたいものですね。

私は『お酌されたお酒を注がれるまま(考えなしに)飲んでいる』と注意された事がありましたが、行動の前にまず「考える」という事は何事につけ大事かもしれません。
当会では11月7日(火)に「思考の基礎を体系的に学ぶ 考えるスキルの基本」セミナーを開催いたします。演習を通じて思考の基礎を支える思考プロセスと訓練方法を学ぶ事により「思考の基礎力」が身につきます。この機会に参加されてみてはいかがでしょうか? お申し込みの締切りは10月31日になります。(https://www.sjve.org/9767

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

 

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