人をつなぐ (4)   (ゆ)  No.79

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

本日9月15日は「老人の日」ですが、昭和41年に元々の「老人の日」から「敬老の日」と呼称が変り、さらに平成15年のハッピーマンデー制度の導入により、「敬老の日」は9月の第3月曜日(今年は9月18日)となったそうです。そして、9月15日を祝日ではない「老人の日」に戻し、現在、「敬老の日」は国民の祝日に関する法、「老人の日」は老人福祉法によるもので管轄する法が違うそうです。いずれにしましても、長年にわたり社会に貢献されてきた先輩の方々が、文化や技術を次世代の人へとつないでくださった訳ですから、その功績はリスペクトされるべきものと思います。

さて、前回のブログの続きですが、ホームステイの最後を飾る「さよならパーティー」でのお芝居は「桃太郎」にしました。あらすじは当時流行っていた「スターウォーズ」に似ていますし、分りやすいお話だという事で決まったと思います。「桃太郎」での私の役はキジでした。小道具や衣装は各自で作る事になり、私のキジは紙袋を羽っぽく切って目と嘴をつけただけの簡単なものでしたが、子供達にはウケていたようです。

私の拙い英語の司会がどこまで通じていたかは分りませんが、感謝の気持ちだけは伝わったのではないかと思います(ホストマザーは『普段は大人しいのに、実に堂々と司会役を務めていたので誇らしかった』とほめてはくれました)。ティーセレモニーでのお点前も、なんとか緊張する事なくできましたが、アメリカの方の日本文化への関心の高さは予想以上で、カメラのフラッシュの量が半端ではなかったです。抹茶は今や海外でもブームのようですし、こういうものも「つなぐ」という機能があるんですね。

最後に日本語で「22歳の別れ」を皆で歌ったのですが、これも好評でした。そうそう、ごく最近知ったのですが、この歌は1970年代半ばに流行った伊勢正三さんの作詞・作曲で、「ウエストコーストサウンド(アメリカ西海岸のロック)」を取り入れて作られたとか。選曲は偶然ですが、ホストファミリー達にとって耳慣れた旋律だったのかもしれません。文化もそうですが、音楽もまた言葉の壁を越えて人をつなぐものですね。

楽しかったパーティーの余韻を残しながらホームステイも終り、私はホストファミリーの一人ひとりにお礼の手紙を渡して帰国しましたが、(以前にも書きましたが)当時3歳の男の子は、しばらくの間『ゆうこはいつ帰ってくるの?』と言っていたそうで、なついてくれていたんだと嬉しかったです。

そして数年後、今度は新婚旅行でアメリカに行きホストファミリーとの再会を果しました。プールのある裏庭でバーベーキューパーティーを開いてくださり、主人を紹介する事もできて、その時も本当に嬉しかったです。その後、何回か手紙のやりとりでつながってはいたのですが、お互いの引っ越しなどもあり、残念ながら音信不通になってしまいました。

ところが、その後10年以上経って、人のつながりの不思議さといいますか、当会の関係者の方達のご尽力のお陰で再会を果す事ができたのです。どうやって再びつながったのかは長くなりますので、次回にさせていただきます。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

 

過去のブログはこちら

関連するページ