こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
さて、前回のブログの続きですが、20年程前に、趣味のヨガ関係で1泊2日の断食セミナーに行った時のお話です。山中湖にある宿泊施設に向うバスの中、初体験である断食への期待よりも「お腹が空き過ぎて夜に眠れなかったらどうしよう?」という不安の方が大きかった事を覚えています。
でも、これは杞憂に終りました。宿について説明を受けた後にまずした事は、大きなどんぶり一杯のしそスープを飲む事で自然な下痢状態を作って(お食事中の方、ごめんなさい)、腸を綺麗に掃除するという事でした。その後も有機栽培の人参とか大根を生でボリボリと頂いたりと、断食とはいっても完全に食を絶つ訳ではありませんでした。
翌朝も確かおかゆが出たと思います。あまり空腹感も感じず肩すかしをくったような断食セミナーでしたが、断食後すぐは身体に良くないものは食べないように言われました。 さらに、腸が綺麗になって吸収率があがったせいなのか、私はむしろ断食後に太りました。私の場合はダイエットが目的ではありませんでしたのでよかったのですが、もし、痩せたい方は、できれば指導者の下で短期というより長期で取り組まれた方がいいと思います。
それから、私が驚いた話といいますのは私達の断食を指導してくださった先生のお母様のお話です。そのお母様は『下の世話を人に頼るというのは人間としての尊厳に関わる事なので頼るべきではない』という信念を持つ方で(ご病気とかで余命宣告があったのかどうかは失念しましたが)、ともかくご高齢になられた際にお母様は死を覚悟され、歩ける内に全国の友人知人を訪ねて挨拶をされた後、断食に入られ、そのまま亡くなったそうです。
即身仏のお話は聞いた事がありますが、お坊さんでもない方が信念を貫くために断食に入りそのまま亡くなったというそのお話は、当時の私には衝撃的でした。
私はお腹が空いたら、食欲に勝てずに近くの食べものに絶対に手を出してしまうでしょうし、万が一、手を出さずに痩せていったとしても、回りの家族が無理にでも食べさせようとすると思います。その方の息子さんである先生を始め、ご家族の反対もあったのではないかと思いますが、それらをはねのけるほどの強い信念でいらしたのだと思います。
一方で、食べないで生きている人の話も、もう10年以上前になりますが、テレビで見かけた事があります。二人紹介されていたのですが、一人は何も食べない訳ではなく、好物のジャムサンドしか食べないというイギリスの男の子で、いたって健康体だとの事でした。
もう一人紹介されていた方が、何も食べないけれど生きているロシアの女性でした。なぜ、彼女が何も食べなくなったか、そしてなぜ食べなくても大丈夫なのかは次回にさせていただきたいと思います。
「食べなければ生きていけない」というのは一種の思い込みかもしれません。 思い込みから離れ発想の転換を図る事によって解決する問題も少なからずあると思います。
独創的な解決策を生み出す事ができる合理的な手法の一つとして「TRIZ」があります。当会では、8月1日(火)に「TRIZでVEを活用する方法」についてセミナーを開催いたします。お申し込みの締切りは7月25日になります。参加されて独創的なアイデアを生み出されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/9767)
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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