こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
さて、前回のブログの続きですが、私の約2週間のヨガ研修旅行で最後に訪れた国はギリシアでした。一度は観ておきたかったパルテノン神殿を目の当りにできて幸せでした。ブログ№ 30(https://www.sjve.org/8298)にも書きましたが、オリンピック競技場も走ることができ、古代のオリンピックに思いを馳せる事ができました。当時、ちょうど2004年のアテネオリンピックを控えていた事もあり、街中には建設現場から出土された発掘品が溢れていました。
博物館には、ガラスケースもなく無造作にゴロゴロと展示されていた発掘品もあり、中でもおそらく医学用に作られたと思われる甲の腫れた足のみの大理石の彫刻が、ちょうど同じように腫れていた私の足とそっくりでした。現代から遥か遠い古代でも人間には変りなく、同じ症状に悩まされていたのだと驚きながら、思わずカメラを向けた途端に係の人が飛んできて「撮影禁止!」と怒られてしまいました。
ギリシアでは、限りなく青い海と青い空、白い建物に紅色のブーゲンビリアがとても映えて、どこを見ても絵葉書のようでしたが、圧巻はエーゲ海に沈む夕日でした。楽しかった研修旅行の締めくくりにふさわしいこの景色は忘れえないものになりました。
異文化を見聞することは、改めて外から自国の文化にも向きあえるような気がしますし、国の違いによる考え方の違いというのは、何かを発想する際にヒントとして役立つこともあるのではないかと思います。ネットの映像による世界旅行も手軽にできる時代ですが、やはりその土地に実際に立ってその土地ならではの空気や食べ物を味わい、現地の人と触れあう経験にはかなわないと思います。今はもうどこも安全という訳にはいかなくなってしまいましたが、できる限り、行って、見て、感じて、価値ある旅行ができたらいいなあと思います。
実は、駆け足で異文化を見聞してきた2週間の研修旅行では不思議なことが三つありました。
一つは、インドのサイババの「アガスティアの葉」(一種の占いで、自分の一生がその葉に書かれているそうで、日本からそこに行くためだけのツアーもあるそうです)のある家に行って、暖炉とその葉の入っている棚の写真を撮ろうとしたら、シャッターが降りませんでした。旅行中に300回位はシャッターを切ったのですが、降りなかったのは後にも先にもこの時だけでした。
もう一つは、私が高校生の時に最も影響を受けた本があるのですが、その著者の方の本とは長い間疎遠になっていました。インドからイタリアに向う飛行機の中で隣席の同じツアーの方が本を読んでいらしたので、『何の本を読んでいらっしゃるのですか?』と伺ったところ、なんとその著者の方の新刊でした。とても驚いて、いかに私がその方の本に影響を受けたかをお話ししたら、『実はこういうツアーに参加する時、同じ本を2冊持ってきて、1冊を誰かにプレゼントすることにしている。このツアーではあなただね』と言われて、なんと私にくださったのです。さらに、その方のお父様はその著者の方と深い関わりのある方という事まで分りましたが、まさか異国の空の上で約20年の時を経てまた巡り合うなんて思いもよらず、本当に感激してしまいました。
そして、最後の一つは、今回の旅行の参加者の方々とは初対面だったのですが、どこでだったのかは思い出せないけれどどうしても初めてお会いしたように思えない方が一人いらっしゃいました。後で、どこでだったのかは明らかになったのですが、思いがけない所でした。これは長くなりますので次回にさせていただきます。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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