こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
昨晩は中秋の名月。雲の間からでも、時折顔をのぞかせる美しい月を眺めることができました。
さて、前回のブログでお話しした、私が中学校の運動会の1000m走に出場する直前に担任の先生が笑顔で私にかけられた一言というのは、『加藤(私の旧姓です)さんって、下ぶくれね!』でした。
それだけ言われると、思いもかけない一言に『へっ?!』と驚く私を尻目に、来られた時と同様にスタスタと立ち去られました。残された私は、「『頑張ってね!』なら分るけど、今のは何だったんだろう?100万歩譲って、私の緊張をほぐすためかもしれないけど、冗談を言われる先生ではないし、レース直前の14歳の思春期の女の子にかける言葉ではないのでは?」と思いながら呆然と立ちつくすのみでした。
元々、内気で人前に出るのは苦手なのに、全校生徒の見守る中、トラックを2周以上走らなければいけない上に、「下ぶくれの選手」と陰でヒソヒソ言われてたりしたらたまったものじゃない・・・と、メンタルはボロボロでした。
直後に競技に入り、自分なりに全力で走ったものの、元々基礎体力もなくプレッシャーに弱い私は青い顔をしてヘロヘロになりながらビリに近い順位でやっとゴールしました。
隣のクラスの友人が心配して、(彼女のクラスの選手用に作ったと思われる)冷たいはちみつ漬けレモンを『大丈夫?』と言いながら持ってきてくれたのが本当に嬉しかった事を今でも覚えています。
実際に、大学生の時にも先輩から『アメ、なめてんのかあ?』とからかわれるくらい頬がぷっくらしていたので「下ぶくれ」なのは事実なのですが、ただでさえ他にも多くのコンプレックスを抱えていた年頃ゆえ、打ちのめされてしまったようです。他にもリレーや水泳等一通りの種目で選手にはなっても本番では力を発揮できず、競技には体力と同様、物事に動じない精神力が必要なのだと実感しました。
死にそうになりながら走った運動会に比べて、ギリシャの競技場は旅行でしたからもちろんプレッシャーも何もありませんでした。憧れのギリシャでまさかトラックを走れるなんて夢にも思っていなかったので、心も体も軽くて満面の笑顔で本当に楽しく走れました。リオオリンピックでの選手達の気迫、特に格闘技の選手達の闘志みなぎる表情は観ていても圧倒されましたが、スポーツの本来の機能を考えると、一方では(こんなことを言うと選手に怒られそうですが)楽しんでやることも大切ではないかと思います。
ただ楽しむより、記録を伸ばしてみたいという方は、当会のVE誌№245(2008年3月号)に、水泳で世界記録を樹立した北島康介選手を育てた河合正治様(セントジョセフ国際大学)のご講演が掲載されていますので、入手されて参考にされてみてはいかがでしょうか?水泳の技術に加えて何が重要な事なのかを詳しく説かれていますが、それは水泳だけでなく、VE活動はもちろん、何にでも応用できる秘訣ではないかと思います。
VE誌バックナンバーのご案内:https://www.sjve.org/2686
私も昔から知っていれば、オリンピックは無理でも本番で力を発揮できたかもしれません。このご講演は今から9年前の第40回の全国大会の時のものですので、今年は第49回目の全国大会(https://www.sjve.org/7254)が10月25日、26日に開催されます。 なお、早割申込割引価格は10月11日までとなりますので、お早目のお申込みをお勧めいたします。
上記の講演の河合様は、選手達の泳ぎをビデオで撮影して分析し、指導に役立てられたそうです。そのビデオに関しても私が学生時代にやらかした事があるのですが、長くなりますので次回にさせていただきます。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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