こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
前回のブログNo.15で「旧交を温める」というお話をしましたが、学生時代の同窓生だけでなく、社会人になってからも同期生ができ、旧交を温めるという経験をさせていただけました。
以前のブログNo.8でも少し触れましたが、今から20年以上前のちょうど今頃の5月から8月の4カ月間にわたって開催された「VE-公開WSS(ワーク・ショップ・セミナー)」(産業能率大学と当会が主催)を事務局として運営すると同時に、自ら希望して受講させていただいたことがあります。このセミナーは、毎回朝9時半から4時半まで、事前打合せも含めて計14回開催されましたが、かなり濃密な内容だったことを覚えています。
参加された方々の所属企業(当時)は、グローリー工業、東洋運搬機、日立製作所、日立電子サービス、日立電線、日立物流、西日本旅客鉄道、日本ビクター、三田工業の各社さんで、産業能率大学と当会の私を含め計13名のメンバーが2チームに分れて、最初から最後まできちんとVEのステップに従ってそれぞれのテーマに取り組みました。
メンバーの方の会社で実際に使われている製品が題材となり、チームメンバー全員で力を合せて改善案を作成したのですが、今まで、机上でしか触れることのなかったVEを実際に体験してみて、「百聞は一見にしかず」というのはこういうことなのかと納得できました。理解を深めるには実践が一番だということも実感しましたし、さらに、業種も年代も異なる様々なメンバーの方々との交流は新鮮でもあり、とても勉強になりました。
そして、WSSの醍醐味は、なんといっても「メンバーの持てる力を結集する」ところにあるのではないかと思いました。
事務局としてセミナーで使う資料やお茶やお弁当を準備しながらの受講はなかなか大変だったのですが、「どうしよう?」と頭を抱えてしまったもっと大変な問題が、最後の方で起きました。
チームの力を結集した改善案もまとまり、最終日の成果発表会にはメンバー達の上長の方々にも全国各地からお越しいただくことになったのですが、チームリーダーが最後のまとめの発表をするという大役を私に割り当てたのです。
当日の自分の役割は「メンバー紹介くらいかな?」と軽く考えていた私にはまさに青天の霹靂で「えっ?!」と驚愕してしまいました。
それまでプレゼンテーションなどしたことのない私が、悩んだ末にどういうふうに乗り越えたのかは次回にお話しさせていただきます。
このVE-WSSに参加してみて、ただ一方的に受講するだけの受動的なセミナーよりも、能動的なWSSの方が理解が早いということを体験しましたが、この度、当会の西日本支部でも「VE塾」という参加型のWSSを開催いたします。
この塾では、受講者の方々が実際に抱えている職場の課題を題材として取り上げます。
さらに、所定の出席率を満たして修了しますと、VEL認定試験の受験要件と、VEスペシャリスト(VES)認定試験の受験要件のうち「VE学習経歴(48時間以上のVE‐WSS受講)」を満たすこともできますので、VELまたはVES資格の取得を目指している方にお勧めいたします。
締切りは6月3日となります。受講のための時間を捻出されるのは大変だとは思いますが、それだけの価値はあると思いますので、是非、ご検討をいただければと思います。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)