旧交を温める (2)   (ゆ)  No.15 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今回は前回のブログ№14の続きです。
同窓会は「過去」を懐かしむ話が多くなりがちですが、今年の同窓会では「現在」を感じるサプライズがありました。

5月の連休中に開催された小学校の同窓会の会場は、初めて伺う地元(世田谷区三軒茶屋)のお店だったのですが、お店に入ると店員さんがとても丁寧にご挨拶をされるので、礼儀正しいお店だなあと思っていたら、「僕、○○の息子です」と同窓生の名前をあげられたのです。よく見ると確かに友人であるお母さん(彼女とは幼稚園も一緒でした)によく似ていらして驚いてしまいました。私には子供がいないので、その立派な息子さんを見上げながら改めて時の流れを目の当りにしたようで感慨も一入でした。親族割引?でおまけもしていただき、美味しくていいお店でした(ちなみに「瀬戸内バル」というイタリアンのお店です)。

もう一つ、3月に開催された中学校のプチ同窓会の方は、その時の幹事役の友人が住む大宮にあるジャズバーが会場だったのですが、その彼が突然、バンドに加わってピアノを弾き始めたのには驚きました。私達がリクエストした曲もきっちりと演奏してくれて感激してしまいました。彼の本業は心臓外科医なのですが、幾多の手術をこなしてきたであろう器用そうな長い指でピアノもプロ並みに弾けることは初めて知ったので新鮮なサプライズでした。

さらに二次会に繰り出したのですが、突然ふらりと行ったお店にもかかわらずたまたま個室が取れて、皆で楽しく飲んでいた所、友人の一人が「娘がこの近くに住んでいるから誘ってみる」とメール送信。やはり社会人に成長されたお嬢さんが程なく現れ(小さい頃の写真でしか知らなかったので、ここでも時の経過を実感しました)、彼女はピアノを弾いてくれた友人とは出身の高校・大学も同じということで世代を越えて更に盛り上がり、こちらでも感慨深いものがありました。

こちらのプチ同窓会の友人達は中学校2年生の時の同級生達なのですが、半数が私と同じ小学校出身です。特に、お嬢さんを呼んでくれた友人とは数回のクラス替えがあったにもかかわらず、小学校5、6年と中学校3年間の計5年間ずっとクラスが一緒でした(ちなみにこのブログ№5で紹介させていただいた福島の「感がえる知ろう館」を創ったのが彼です)。彼らとは中学校卒業以来、40年以上にわたって事あるごとに旧交を温めています。

私は、「中2病」というものがどういうものかよくは知りませんが、多感な時期でもあり、中1や中3よりいろいろと難しい問題を抱えているような感じもします。私もよく利用する私鉄で、連休明けに中2の女の子二人が自ら命を絶ってしまうという悲しいニュースがありましたが、何とか乗り越えて生きてくれていれば、将来、旧交を温める機会もあっただろうにと残念で仕方がありません。

私達も当時はそれなりの悩みを持っていたと思うのですが、友人や先生や家族達に助けられながら乗り越えてきたと思います。現在も、親の介護や子供の教育、自分の仕事や病気の事とかさらにいろいろな問題を抱えて大変だからこそ、たまの同窓会ではそういう共通の悩みについて励まし合いながらも屈託なく笑い合えるのではないかと思います。

気の置けない友人達と杯を重ねながら旧交を温めつつ新しい発見もできる同窓会は、私にとっては価値あるイベントで、幸せを感じる一時でもあります。将来、そういう幸せを感じてもらうためにも、今、悩みを抱えている子供達には、「他に解決方法はないだろうか?」というVE的思考をしてもらいながら、困った時は回りにも頼って欲しいと願わずにはいられません。そして、そういう子供達に「大丈夫だよ」と言ってあげられる大人でありたいと思います。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

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